マルセイユ石鹸の歴史と使い方

レ・ボー・ド・プロヴァンス

歴史と特色

マルセイユ石鹸の歴史はとても古く、12世紀頃十字軍によってメソポタミアからもたらされたオリーブオイルの石鹸から進化したものと言われています。

マルセイユは重要な港であり、石鹸作りにオリーブの豊富なプロヴァンスからオイルを調達できること、地中海の海水を利用できること、そしてミストラルの強い風で乾燥させるなどが好条件となって、石鹸産業が発達します。

やがて石鹸メーカーは地中海沿岸の他の都市にも広がったのですが、フランス国内に粗悪品が出回るようになったため、17世紀にルイ14世がマルセイユ以外での石鹸の製造を禁止し、サボナリーにも厳しい製造基準を設けました。

その後19世紀に石鹸生産の最盛期を迎えましたが、次第に機械工業化での大量生産の波にのまれ、今では伝統的手工業の技法でマルセイユ石鹸を作り続けている工場はごくわずかしかありません。  昔ながらの釜炊きけん化法で生産されたマルセイユ石鹸は、石鹸職人の手作業などにより何週間もかけて作り上げられます。そのため1度に大量に作ることができませんが、今もかたくなにこの技法を守っているサボナリーが残っていることにどこかほっとさせられます。
 サロン・ド・プロヴァンスにあるマリウス・ファーブルのマルセイユ石鹸博物館では、伝統的な石鹸の製造方法が展示されていて、気軽に見学することができます。
http://www.marius-fabre.fr/site_r04visites/0400.htm 

お勧めの利用法

泡立て方

・ 手でも良く泡立ちますがネット付きスポンジなどで泡立てると、バタークリームのようになめらかな泡を作ることができます。
・ シャンプーや洗い物にもこの方法でクリーム状にしてお使い頂くと便利で洗浄力も高くなります。
・シルクなどの衣類を洗う時は、ナイフやカンナで削り節状に薄く細かくしてお湯に溶かす方法もあります。

シャンプーとしての利用法

・最近注目されている石鹸シャンプーは、合成界面活性剤で髪や地肌を傷めることなく髪を洗えるのでお勧めです。 キューティクルを傷つけないから髪の毛が丈夫で健康になり、枝毛や切れ髪も防ぎます。
天然素材の安全な石鹸なので、よく自分の毛をなめる愛犬や愛猫などペットのシャンプーにもお勧めです。
シャンプー後は、クエン酸、レモンの搾り汁、お酢などをお湯で薄めてリンスして下さい。
・一回分のリンス用にコップ一杯のお湯に小匙一杯のクエン酸程度が目安です。
・お酢を薄める時も同様の割合です。お酢だと匂いが気になる方は、エッセンシャルオイルを数滴加えるか、あらかじめハーブを漬けたお酢をご利用なさって下さい。
・ いずれの場合もリンスをよく髪に馴染ませた後、1、2分後にお湯ですすいで下さい。